イボ痔での入院期間は?

肛門の仕組みと痔核

通称イボ痔と呼ばれる痔核ができてしまう原因とその症状、そして治療について解説しています。

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◆痔核について

肛門を閉じるクッションのような役目を果たし、肛門から便やガスが漏れないようにする部分がうっ血して大きくなる病気。(※1)歯伏線より直腸側にできると「内痔核」、肛門側にできると「外痔核」と呼ばれる。

便秘などで、強くいきむことにより肛門に負担をかけることにより、クッションの役割を果たす部分自体が次第に大きくなり、いぼのように膨らんでしまいます。このことから、痔核は通称「イボ痔」と呼ばれます。

痔核はだれしも持っているものではありますが、痔核が大きくなって出血したり肛門の外に飛び出すようになると、病気としての痔核となってしまいます。

(※1)歯伏線:腸と皮膚の接合部。ここを境に、上が直腸、下が肛門となる。なお、直腸は内臓の成分からできているが、肛門は皮膚の成分からできている。よって、双方の周囲の血管や神経、組織の性質は異なるものとなる。

症状について

痔核の初期症状は痛みはありませんが、排便時に出血します。内痔核の大きさに比例するように出血量も増加します。さらに内痔核が大きくなると、排便時に肛門から脱出し、その初期では自然に中に戻りますが、次第に指で押しこまなくては戻らない状態となり、最終的には押しても戻らなくなってしまいます。この段階になると、痔核の痛みはありませんが、常に脱肛している訳ですから、粘液が脱肛部分から染み出してくるようになり不快感が常につきまといます。

また、脱肛するくらいに症状が進行する時には、外痔核を伴うことが多く(内外痔核)、肛門部分にできる外痔核は、内痔核と異なり、激しい痛みを伴います。その他、更に激しい痛みを引き起こす「(※2)血栓性外痔核」「(※3)嵌頓痔核(かんとんじかく)」になる危険性も高まります。

(※2)血栓性外痔核:肛門周辺の血管にあずき大程の血栓ができ、硬いしこりになったもの。排便の際につよくいきんだり、長時間同じ姿勢を続けたり、冷えによって肛門に負担をかけ、しこりの皮膚が破れることで出血することがある。

(※3)嵌頓痔核:内外痔核に血栓が複数でき、脱肛したままの状態で腫れて戻らなくなったもの。脱肛部分を戻そうと無理に押し込むと出血させることになるので注意が必要。

手術と入院期間

多くの場合、イボ痔で手術をすることはありません。出血を繰り返す内痔核がある場合でも、硬化剤を患部に注射して痔核を硬くさせ、止血させる方法で治療します。

痔核からの出血がひどい場合や、痔核が肛門から脱出するなど、症状が進行している場合は、痔核を切除する「結紮切除手術(けっさくせつじょしゅじゅつ)」を行うことがありますが、手術自体は15分〜30分程度の短いもので、それに伴う入院は必要ありません。