痔ろうで入院するとどれくらいの期間を要するか?

初めは肛門周囲膿瘍

痔ろうは、まずは肛門周囲膿瘍という症状を経過し、その症状が治る段階でなりうる痔の疾患です。

◆肛門周囲膿瘍とは?

直腸と肛門の境界線には肛門陰窩(こうもんいんか)という小さなくぼみが、6〜11個(個人により異なる)ある。通常はそのくぼみには便は入りこまないようになっているが、水のような便の排出時に入りこんでしまう可能性があります。便に含まれる大腸菌などの細菌が肛門陰窩とつながっている肛門腺という線に感染し炎症を起こし、直腸や肛門集にまで広がり化膿した状態が肛門周囲膿瘍です。

◆肛門周囲膿瘍の症状

肛門周囲膿瘍になると肛門の周囲が腫れて、できものができたようになり座ることができないほど激しい痛みを伴い、同時に38〜9℃ほどの高熱がでます。

◆肛門周囲膿瘍の治療方法

自然に肛門の化膿部分が破れ、膿が出て治まります。病院では、皮膚を切開して膿を出し、抗生物質により炎症を抑えるような療法をとることが一般的です。

痔ろうの原因と治療方法

肛門周囲膿瘍が治る段階で、肛門陰窩から膿の出口にかけてつながるトンネルができてしまうことがあり、これが痔ろうとなってしまいます。

症状が治まって膿が出なくなると、痔ろう自体も治ったかのようになります。しかし、トンネル自体はふさがることはないため、再度トンネルの入り口から細菌に感染すると、肛門周囲膿瘍を引き起こし、激痛と発熱を繰り返します。

◆痔ろうの治療

痔ろうの治療には、膿のトンネルを手術によって切除(痔ろう根冶手術)しない限り完治させることができません。しかしながら、早期の痔ろうや痔ろうのタイプによっては、必ずしも手術を要するというわけではなく、下痢をしないなどの生活習慣の改善によって症状の発生を防ぐことも可能です。ただし、何度も肛門周囲膿瘍を繰り返すようなら手術してトンネルを切除することをお薦めします。

◆痔ろうでの手術と入院期間

痔ろうになる前の肛門周囲膿瘍の段階で治療する場合は比較的簡単に治療することができます。

肛門に溜まっている膿を切開して出すだけなので、入院も必要がないほどです。膿を出して抗生物質で炎症を抑えるだけとなります。

一方、肛門周囲膿瘍から痔ろうに進行している場合は完治させるには手術をするほかなく、膿の管をくり抜く手術を行います。手術時間は20分程度かかり、入院も2週間程度必要です。

手術後は痛み止めがないと排便にも激痛が走るほどで、当然ながら患部に触れて座ることもできませんが、2週間もすると、患部に気をつけながらではあるが日常生活を過ごせるようにまで回復します。

化膿を止める飲み薬や塗り薬は退院後も一定期間必要となります。

ちなみに、管理人は痔ろうの手術を体験し、2週間の入院生活を過ごしました。入院生活については当サイトの「管理人の痔ろうコラム」をどうぞご覧ください。

日常で痛みを和らげる方法

どうしてもすぐに手術を受けて治療するということが困難だということはあるでしょう。そうした時には、普段の生活で工夫して、痛みを少しでも感じないような対策をすることが望ましいでしょう。

車を運転する時はふかふかの座布団を敷いたり、オフィスでの事務作業にはドーナツクッションが重宝します。また、タオルなどを2枚お尻の両サイドに少し畳んだ状態で置き、肛門が浮いた状態で座ることができるようにするととても楽です。

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どうせ買うなら最高級のドーナツクッションを…